【相談事例】自宅前の道路が近隣住民との「共有名義(私道持分)」になっています。これも手続きが必要ですか?

【相談地域】姫路市飾磨区
先日、父が亡くなり、実家の土地と建物を私が相続することになりました。手続きのために市役所で書類を取ったりしている中で、自宅の前にある細い道路の一部が、父とご近所の方数名との「共有名義」になっていることが分かりました。

実家の家と土地の名義変更(相続登記)はするつもりですが、この「道路の持分」も一緒に手続きをしなければならないのでしょうか?道路なので特に売ったりするものでもないですし、そのままにしておいても良いのか悩んでいます。

司法書士からの回答:私道持分も必ず名義変更が必要です

結論から申し上げますと、自宅前の道路(私道持分)についても、実家の土地・建物と一緒に相続登記(名義変更)の手続きが必要です。

姫路市飾磨区のような住宅街では、何軒かの家でひとつの道路を共有して使っているケース(私道)がよく見られます。たとえ道路であっても、法律上は立派な「不動産」の一つとして扱われます。そのため、実家の敷地と同じように、亡くなったお父様から相続人であるご相談者様へ名義を書き換える手続きを行わなければなりません。

【よくある失敗】私道持分の「登記漏れ」にご注意を!
  • ご自身で手続きをされた場合、実家の土地・建物だけを名義変更し、道路の持分が漏れてしまうケースが非常に多いです。
  • 固定資産税の通知書には、非課税となっている私道(公衆用道路など)は記載されないことが多く、存在に気づきにくいのが原因です。

放置するとどうなる?将来のリスク

「ただの道路だし、手続きにお金もかかるから放っておこう」と考える方もいらっしゃいますが、私道持分の相続登記を放置すると、将来以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 将来、家を売却できなくなる可能性がある
    実家を売却しようとした際、買主から「私道の持分も一緒に引き渡してほしい」と求められるのが通常です。道路の持分がない家は、建替え工事の車両が通れなかったり、水道管の工事ができなかったりするため、買い手がつきにくくなります。
  • いざ手続きしようとした時、身元証明が困難になる
    何十年も放置してからいざ名義変更をしようとすると、必要な古い戸籍などの書類が役所で破棄されていて取得できず、手続きが非常に難航し、余計な費用と時間がかかってしまいます。

具体的な解決策・手続きの進め方

実家の相続登記を行う際に、姫路市役所で名寄帳(固定資産課税台帳)などを取得し、「漏れている道路やゴミ置き場などの共有持分がないか」をしっかりと調査します。
調査の結果、私道持分が見つかった場合は、実家の土地・建物と一緒に「遺産分割協議書」にその道路の情報を記載し、法務局へまとめて相続登記の申請を行います。一度の手続きで済ませることで、費用も手間も最小限に抑えることができます。

「自分の実家にも私道があるかもしれない…」
「漏れなく正確に手続きを終わらせたい」

不動産の調査や複雑な戸籍収集など、相続登記のお手続きは当事務所にご相談ください。ご状況を丁寧に伺い、スムーズな解決をサポートいたします。

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